● 魔王を倒せ！ ●

「・・・・・・・・・グランエスタートの血・・・・。」
「カジカ=ユッコは未来永劫の鞭使いだったと聞いています。あなたはきっと強く育っているはず。」
「私は・・・・・・強い・・・・・・。」
「平和や正義のために戦えとは言いません。それはあなたが決める事。でも忘れないで、あなたは一人じゃない。それを・・・・忘れない・・・・で・・・・。」
「記憶水は普通の水に戻った。しかしゆっこはその後10分間も水を見続けている。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
「ゆっこさん・・・・・・お休みになられては・・・？」
「・・・・・ゆっこで良いよ。」
「あ、いや、しかし・・・・私にとっては身分が・・・・。」
「良いのよ、気にしなくて。・・・・・・一つ聞いていい？グランエスタート国って今のソーマ城がある所よね？」
「そうです。ソーマは国を滅ぼしてからそこを自らの城にした。ソーマ城は元はグランエスタート城です。」
「あの城ね。今でも、緑でいっぱいの場所があるの。」
「・・・・・・・そこはきっと城内の庭園です。我が国は緑の国として世界一の自然国家でもありました。」
「ソーマは魔界からその自然を奪う為にやって来た。モンスターの楽園に変える為に。そして更にはこの世界全体を自らの手に落とそうと・・・・。」
「ゆっこは完全に涙をふき取り、立ち上がった。」
「私は平和や正義のために戦うなんて思わない。ただ、私の体に流れる血が私の行動を決める！」
「ゆっこさ・・・・いや・・・ゆっこ。」
「バニラさん、今の私の力じゃお父様・・・いいえ、ソーマは倒せない。私はもっと強くなってきっと・・・・・・・・。」
「お、おおおお・・・・・真に戦う決意を・・・・。」
「私はもう行きます。バニラさん、お元気で。」
「一つ聞かせてください。あなたの血が行動を決めるとおしゃいましたね・・・・・・あなたにはソーマの血も・・・・・。」
「私はね、お母さん似よ(^−^)」
「はっ！？？？」
「9対1でお母さんの血の方が多く流れているの。・・・・・・・・それになにより私はお母さんの方が・・・・・好き！」
「は・・・・・あーっはっはっは！！！そういう安易だが重みのある答えの出し方・・・本当にそっくりだ。久しぶりに笑ってしまったよ。」
「ゆっこは玄関の扉を開け、外に出ようとしたが、振り返って、バニラに一言。」
「バニラさん！・・・・・・・・・・・・・お母さん、きっと・・・・バニラさんの事が・・・・・ま、いいか、じゃあね、またね！！」
「ゆっこは小屋から立ち去っていった。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ありがとう、ゆっこ。」
「ここはバトラント国のお城、バトラント城。王宮の戦士達は王の間に集められ、王の話を真剣に聞いている最中だ。」
「知っての通り、今わが国では人さらい事件が多発しておる。そこでお前たちの出番じゃ。任務はこの事件を解明し、解決する事じゃ。よいな？」
「あ」
「王の話が終わると王宮戦士達は次々と王の間から出て行く。」
「なあ、ダイアン。」
「なんだ？ゆっくりしている時間は無いぞ？」
「あ」
「ああ」
「いい」
「ああ」
「ああ」
「あ」
「あ」
「あ」
「さいなら」
「いもーれ！！」
「http://w.ick.ca/4562」
「どうしたのよ！？あんたたち様子がへんよ！」
「ロビー！俺は前からお前のことが好きだったんだ！」
「は？」
「きゃーー！ホモよーーー！！素敵ぃ！」